ものづくり便利帳とは

『立川ものづくり便利帳』刊行にあたり

都築實文立川ものづくりプロジェクト
会長 都築實文

製造業は、産業空洞化などによる不況をはじめとした厳しい状況が続いておりましたが、ここにきて円安になり国内に大企業を中心に戻りつつあるものの、先行きは不透明です。我々中小企業も、従来にもまして事業の改革努力が不可欠です。
この状況の中、立川商工会議所工業部会や立川工業会が、それぞれ工業振興に取り組んでまいりましたが、2013年より、事業者間の一層の連携を深めて共同事業を行うため、団体の垣根を飛び越えて、市内の工業者有志13社が「立川ものづくりプロジェクト」を立ち上げました。
折しも、立川市により、市内で工業を営む企業の操業環境向上・受注拡大などの取り組みに対して補助をする「ものづくり産業集積強化支援事業」が創設されました。立川ものづくりプロジェクトは、この制度を受け、2013年はIT 経営についての指導と、地域住民とのコミュニケーションを図るための共通看板の制作を実施しました。さらに2014年度は、市内ものづくりの魅力を発信する冊子を制作することとし、ものづくり企業44社*注1)、関連事業者49社、ならびに工業事業者一覧への掲載95社にご賛同をいただきました。
この冊子作成にあたって、市内の企業の情報を集め、お話を伺いました。その結果、立川市内には、長年事業を営んでいる我々でも知らなかった、魅力あるものづくり企業が数多くあることがわかりました。そして、この魅力をさらに広める取り組みとして、2015年度に冊子のweb化のためにプロジェクトを進めてまいりました。
このサイトをご覧いただければ、そのポテンシャルの高さを感じ取っていただけることと存じます。
立川ものづくり便利帳webサイトは、事業者間連携と相互の受注拡大のほかに、工業を中心としたサプライチェーンの可視化も目的としております。これを皆様に広くご活用いただき、関連企業を含めた市内調達の促進に発展することを期待しております。「遠くの企業を値段で選ぶ」のではなく、これまで知らなかった近所のパートナーを見つけ、身近で頼れる関係づくりにつなげていただき、市内ものづくり産業の活性化の一助となれば幸いです。
最後に、立川市ならびに立川商工会議所、ご賛同事業者の皆様、制作に携わった関係者の皆様に大変なご協力をいただきましたこと、ここに厚く御礼申し上げます。

*注1)今回掲載させていただいた44社は、プロジェクトのメンバーの直接の知り合い、または人づてに情報をいただいた会社です。情報や時間の制約により、すべての市内ものづくり企業にお声掛けをすることはできませんでした。その点についてはご容赦ください。

立川ものづくり便利帳は立川商工会議所・立川工業会が協力しています

 

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